ぼくはこの3カ月間あるアニメを見ていた。それは小さな小人の女の子2人が動物や昆虫それと女友達と周りの小人達との日常を描いた物語
それはすごく優しい世界に見えた。
そして一切説明しないという物語スタイルでありウィキペディアでどういう内容か調べたほどだ。
途中の回で家の爆発などあったが基本的に大きく物語が動くことはなく心温まる優しい世界観がそこにはあった。
そしてその女の子2人はまるで性格は違うのにどこかに似かよって惹かれあったかのようにときにお互いを思いやりながら一緒に暮らしている。
ぼくは殺伐とするアニメが多い中で言葉にできない面白さや優しさを表現しているこの物語を見てなんだかいいなぁと思った。
だが、ぼくはこのような温まる物語側の人間ではない!
例えるならば、クリスマスの日にパパとママと両手をつないで歩き一家で団欒をする者達ではなく、雪の降る町の中でマッチを売る少女のように窓越しからその幸せを除きこむ側の人間だと自分のことを思っている。
確かに優しい世界それはそれでとても心温まるものだがやはり僕はこちらの女の子達のほうが共感し心打たれるものがある。
その女の子達の名前はミーティとナナチだ。
さて、前振りは長くなってしまったがミーティとナナチについて考察してみたいと思う。
まず極北の要と言われているセレニの地は高い塀で築かれており、お城や町が見えるがその塀の外にカプセルのようなモノが無数にありその中でナナチは生活していたようだ。
ナナチは「同じ地の底ならオイラはここがいいなぁ」と最新の奈落見取り図ではない古いほうの奈落見取り図を眺めている。
どうやらセレニでは孤児達は城壁の外に追いやられ地の底で寝泊まりして物乞いやゴミを拾う生活を余儀なくされるそんな境遇のようだ。
ナナチの特技はゴミを拾うことそれぐらいしか能のないというナナチをミーティは「その特技いいじゃん」とナナチを褒める。
「うっさい!アホはあっちいけよ」と言われようとも明るくポジティブなミーティそれとは対照的に根暗に見えるナナチはどこか似通ったところを感じたのか二人は行動を共にするようになる。
ミーティはパイナップルのような頭をしていて水着のような恰好をしている。極北のセレ二の地出身のナナチとは違う南国の国の出身なのかもしれないが
この2人の格好の違いから推測するにボンドルドはセレニ以外の国からも孤児をオースに連れて来たということになるのではないだろうか。
その後2人はボンドルドに五層の前線基地に連れて来られ六層の呪い克服のための実験で、昇降機に乗せられ箱庭に落とされしまいミーティは現在の成れ果ての姿のミーティとなる。
成れ果てになる前にミーティがナナチに残した言葉が「お願い またナナチのとこに魂が還るように」
ナナチはレグの火葬砲でミーティを成仏させてあげれたと思ったがいま成れ果て村でベラフに喫ミーティとして使われている。
一度、火葬砲でミーティを葬ることができたのならもう一度火葬砲でという展開もあるのかもしれないが
ミーティは消滅することで苦しい境遇から解き放たれそれにより救われる。それでしか苦境を脱する方法がないといった状態だ。
なんと残酷なストーリだ!とも思うがミーティとナナチは変えることのできない悲しい星の下に生まれた。
そんな存在なのだろう
しかしミーティにとってはいまの喫ミーティとしてべラフに使われている状態こそがバットエンドでありナナチに自らを消滅させてもらえることこそがハッピーエンドなのかもしれないのだ。
まるでマッチ売りの少女のように過酷な境遇から解き放たれマッチの燃えカスを握りしめ微笑みながら天国に行くことこそがハッピーエンドのように
オースの街で優しい世界を生きている住人達より自分達の境遇を受け入れて過酷でざんこくではあるが奈落の底を目指した二人に心惹かれるものがぼくにはある。
ミーティとナナチに幸あれ
マアアとメイニャの考察
成れ果て村でマアアがメイニャにパンチを入れたときにのこの描写
?マークがついているがこの描写の行動を深読みしてみるとメイニャにパンチを入れたら「起きる」「出てくる」はずだったのにそれが起こらなかったから「あれ!まああ?」不思議といった行動にも見える。
そしてさらに深読みするとやはりマアアは一度メイニャと会っていてそのとき二匹の間で何かが起こったのではないだろうか。
ボンドルドが6層にミーティを連れてきたときの祈手が持つ隣のカゴはメイニャではないかとこの下の記事で書いたのだがこの時にマアアとメイニャに何かしらの接点ができたのではないかとぼくは思っている。
さらに妄想を言わせてもらうとマアアが持っていた「グルグルの人形はイリムのモノ」で慣れ果て村でメイニャに会った時に手に入れた。
メイ二やが何故かイリムのグルグルの人形を持っていた。それをマアアが手に入れ隠し持っていた。変化なのかなんなのかわからないがメイニャには何かあってそれを久しぶりに会ったマアアがパンチを入れてもなにも起らなかったから「まああ?」の描写になったという事なのではないかとぼくは想像した。
何かしらの感動的な物語がこの2匹にあったということはないだろうか?
いずれにしてもイリムの肉球はまだ明かりがついていたのでイリムが物語にもう一度登場してくるのは確定路線ではないだろうかと僕は思っている。