時間とお金と乗り物のこと研究中

ただの日記、いや落書きです。時間を奪う誤字、脱字は容認する適当力強化月間です∑(。・д・。)bリコが拾った青いネックレスは終盤の感動の種だと思う。

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第1話「Amazonは本屋ではなかった」

たいむ: Amazonって、結局は通販会社なんじゃないの?

TIME: そこが最初の引っかかりです。2015年の第3四半期を見ると、AWSの売上はAmazon全体の約8%しかありませんでした。ところが営業利益では、AWSが全体の約52%を占めていました。

たいむ: ちょっと待て。通販の方が圧倒的に売上デカいのに、利益はAWSとほぼ同じだったの?

TIME: そうです。北米Eコマースは売上約150億ドルで営業利益約5.28億ドル。一方AWSは売上約20.8億ドルで営業利益約5.21億ドルでした。

たいむ: じゃあAWS、めちゃくちゃ効率いいじゃねえか。

TIME: 利益率で見るとさらに分かりやすいです。北米Eコマースは約3.5%、AWSは約25%。同じ5億ドル前後の利益を出すために、通販側はAWSの何倍もの売上が必要だったわけです。

🐶「ワン」

たいむ: じゃあAmazonって、もう本屋とか通販会社って呼ぶ方がおかしくないか?

TIME: そう見えてきます。ただし、「通販をやめてAWSだけやればいい」という話ではありません。むしろ通販会社として育ったことが、AWSの強さにつながっています。

たいむ: 通販とクラウドって全然別物じゃないの?

TIME: 表面は違います。でもAmazonは通販を巨大化させるために、大量のサーバー、ストレージ、ネットワークなどを自分たちで扱う必要がありました。通販事業そのものが、巨大ITインフラの実験場だったんです。

たいむ: 自分たちが必要だから先に作ったわけか。

TIME: そうです。そして、その仕組みを外部にも貸せるようにしていった。風景にすると――
「表は本屋。裏では巨大インフラを育てていた。」

たいむ: で、画像に出てくるLarry Dignanって誰だよ🤣

TIME: 当時ZDNETでAmazonなどを追っていた記者です。2008年の段階ですでに、Amazonの本当の成長領域がクラウドになる可能性を指摘していました。

たいむ: でもIBMみたいな昔からいるIT大手の方が有利じゃないの?

TIME: ここが面白いところです。従来のエンタープライズIT企業は、高い利益率の商品や保守で稼いできました。一方Amazonは、もともと薄利の通販から育っています。

たいむ: 薄利だったことが武器になるの?

TIME: なります。従来企業から見れば「こんな安い価格では商売にならない」という水準でも、Amazonから見ると「通販より十分儲かる」になるからです。

たいむ: 育った環境が違うから、同じ利益率を見ても感覚が違うわけか。

TIME: その通りです。さらにAWSは、最初から一番儲かる領域を奪いに行ったわけではありません。まず計算資源やストレージなど、比較的下の層から入りました。

たいむ: 既存大手が「そんな安い市場いらない」って放置してたところか。

TIME: そうです。そこで顧客を増やしながら、データベース、分析、ビッグデータなどへ上がっていった。下から入り、徐々に上へ登る構造です。

たいむ: 最初は城の外だけ取らせてたら、気づいたら城の中まで来てた感じだな。

TIME: かなり近いです。

たいむ: じゃあ既存のIT大手も同じクラウドをやればいいじゃん。

TIME: 技術だけ真似しても難しいです。価格、組織、営業方法、利益率、顧客との関係まで変える必要があります。AWSと同じ価格水準に合わせると、自分たちの既存事業を壊す可能性もある。

たいむ: 敵に負ける前に、自分の昔の商売を自分で殴らないといけないのか。

TIME: そういうことです。

たいむ: じゃあAWSの強さを一言で言うと?

TIME: 通販で巨大インフラを鍛え、薄利を当たり前として育ち、下の市場から徐々に上へ登った。その3つが組み合わさったことです。

🐶「ワン」

TIME: Amazonは通販の横でAWSを作ったのではありません。
通販で鍛えた体そのものを、クラウドという別の商売に変えた。

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