李牧が馬南慈に伝えた「 亜光軍の弱点」を最新話556話王翦の守りを見ながらもう一度考えてみようと思う。
僕は亜光軍を見ていて将棋の香車を思い浮かべた。
どこまでも直進して縦の攻撃には強いが香車のように横の動きや背後からの動きにすごい弱い軍ではないかと思った。
進軍の兵糧が尽きるまで待機作戦だったはずが今度は攻めに出ている 趙峩龍、尭雲、馬南慈だが、李牧の「 王翦の守りそのもの」と言われている防御に手こずっている。
兵糧が尽きるまでの作戦であれば、亜光軍が攻めて趙軍が防御するのが普通だと思うのだか逆でありチグハグしてるような気がする。
馬南慈が「亜光の守備を崩壊させる」と言っているので崩壊するのは間違いないと思うのだがどう崩壊させるのか。
一つは馬南慈が一点集中で突撃して槍のように亜光軍を面ではなく点の攻めで一点突破するのかと思った。
この前の記事にも書いたが「前攻に特化した軍か」横攻撃に弱く亜光軍の左翼をついてくると思ったのだが、それぐらいは当たり前のことで、それも含めて完璧な防御の布陣を亜光は敷いているのではないだろうか。
僕がもうひとつ思いついたのが、馬南慈は亜光軍の 左翼を何もせず通り越してそのままグルっと回り玉鳳隊を襲うつもりなのではないかということ
初戦で 趙峩龍に玉鳳隊が狙われた時の亜光将軍の言葉
敵は玉鳳を・・・いや若の首を取る気だ!何としてもそれだけは・・・
李牧に王賁は大事な後継ぎと皆が思っていることを見抜かれた?
虜寧 間違いなく 若君は王一族の宝だ 引き続きしっかり頼むぞ 番陽
このあと、亜光将軍は隊列が崩れるのを覚悟で8千の兵で王賁を救出に向かわせている。
もし、馬南慈が今回も玉鳳隊 を狙ったとしたら、 岳嬰軍に自分たちがやろうとしていたことを馬南慈にやられることになり、前回と同じように亜光将軍は王賁を討たせまい
趙峩龍の位置だと玉鳳隊の正面だけど馬南慈がグルと回れば亜光軍の背後、玉鳳隊の横を突くことができる。
そのために鉄壁の守備が崩れ 趙峩龍、尭雲に突撃される。
飛信隊も作戦が崩れて、 岳嬰の慶舎を打ち取られた怒りぶつけられ信もピンチという展開になるのではないかと妄想してみた。
鉄壁の守りをしているということはわざわざそこに攻め入る必要もなく、そんなものは無視して玉鳳隊を狙えば勝手に亜光軍の守備は崩れるのではないだろうか。
そして「大将軍の景色」とやらで信と王賁の覚醒という展開を僕は予想しているのだが果たしてどうなるのだろうか?
やはり一番気になるのは 王翦軍の動きだ。
李牧と王翦見ていて僕が思ったのは、李牧は王騎の時もそうだったが、今回も自らが麻鉱を討ち取ったり、右翼の側までカイネと見に行ったりと現場の近くに行こうとするのに対して
王翦は本陣から離れることなく左翼と右翼の合戦が始まろうとも、首を横に振って見るだけと対照的な二人
大将たる者は小さなことに気を取られるべきではなく、大局を見てどっしりと構えておくべきではないだろうか。
李牧は麻鉱など打ち取らずに手薄になった王翦のいる中央軍をそのまま攻めた方が鄴奪還のためにはよかったのでないかと僕は思っているのだけども
いま右翼に岳嬰、 趙峩龍、尭雲、馬南慈と主力を集めすぎている。
趙の中央軍にはいまは李牧、カイネ 、傅抵 金毛だけで、なんだか中央軍だけ頼りないような気がする。
王翦軍が攻めるには絶好の機会ではないかと思ったのだが、それでも中央軍攻め落とすことは難しそうだ。
李牧が秦軍の兵糧が尽きるのを待つために中央軍を動かしていないが、それが仇となって、ここ二週登場していない王翦が動きやすくなっているのではないだろうか。
朱海平原は四日ぶりに動き出したが、王翦は一体どういう策を講じるのだろうか。
僕は少数精鋭を引き連れて楊端和が戦っている。橑陽にでも向かっているのかなと思っていたのだが、史記には閼与を攻め落とすとしていると書かれているようなので
もしかしたら、楽華隊と離眼兵が睨み合っている左翼から気付かれず回り込んで閼与に向かっているということはないだろうか。
李牧が右翼に気を取られ主力を集めすぎ、兵糧が尽きるのを待って中央軍を動かさない今こそ王翦軍が閼与を狙う絶好の機会ではないかと僕は思う。
だが、閼与を 落としたとして楊端和と桓騎のところまで兵糧を運ぶのは大変だと思うのだがどうするのだろうか。
やはり、橑陽城を楊端和が攻め落として桓騎軍に兵糧を「当日お届け便」で鄴攻略の方が距離的にありそうなシナリオだと思う。