奄美大島のある島に滞在しているので久しぶりにハブ捕り名人に会いに行ってきた。
ハブ捕り名人の家は初めて訪れたのだけれど、山奥ではないが山に近い場所にある。
朝の8時頃にデコボコ道を車を走らせ、たどり着いたらハブ捕り名人は留守でいなかったのたが代わりにヤギがいた。
ヤギをなぜこんなにたくさん飼っているか❓疑問に思いながらハブ捕り名人宅を後にした。
次の日、再びハブ捕り名人の家に行ってみると鎌を持って草刈りをしていた。
ぼくはまずたくさんいるヤギのことを聞いてみた。
ヤギに子供を産ませて育て売るためだよ!
まあ予想はできたがそのあとの話が興味深く面白かった。
ヤギは生まれてから二ヶ月したら妊娠して7ヶ月後には子供を産む
子ヤギは1万、メスヤギは3万、オスヤギは4万で売れる。
沖縄から買いにくるが中抜きされるから地元のヤギ料理屋などの店に自ら回り売り歩く
いまいるヤギは27匹で今年は30匹売った。
ヤギを山に連れて行き草を食べさせているのでエサ代がかからない
連れて行くときは親玉のヤギを2匹ほど連れて行けばあとのヤギは全部ついて来る(これは便利だ!)
夜はおとなしいがコトを行なってるときだけは鳴き声がする。
親玉のヤギがハーレムを作っているΣ(・□・;)人間社会では道徳的に許されない禁断の領域だ!
自らの遺伝子をばら撒く王者の風格
ハーレムを作り出している親分ヤギだけは逃げださないように鎖に繋がれている。
ヤギを飼い始めた理由はハブの値段が下がり冬場になるとハブは獲れなくなってしまうため新たな収入源の確保のためもうだいぶ前から育てていた。
街中では草がなくエサ代がかかるので利益が出ないが、山でなら草を食べさせておけばいいだけで手間はそんなにかからない
人と同じことをやっていても面白くないし儲からないと思ってやり始めた。
ぼくはこれを聞いて、子供が7カ月で生まれ山の雑草を食わしておけば経費もかからず山に親玉を2匹ほど連れて行けば
あとヤギ達は着いてくるので、1匹1匹目連れていく手間がなく効率もいい、1人でするには割りいいスキマ産業だなぁと思った。
平均25000円で売ったとしたら30匹✖️25000=75万
これは会社組織、人間関係などない自分1人で得た収入だ。
あとは農業をしている。
ヤギで儲ける発想など思いもつかずやはり変わった人の話は面白いなと思った。
ハブ捕り名人なのでハブのこともまた聞いてみた。
ハブは山より町のほうがよく獲れる。町は下水に米粒などの残飯が流されそれを食べるネズミがいるのでハブはそれを追って行くのでよく捕まる。
まるで山よりたくさんハブがいるような発言だが断言してぼくは言いたい
町中でハブなど見ることはまずない!
ハブ捕り名人の言葉を例えて言うならば
霊感が強い人が幽霊はここら辺に行けばよく見ると言っているのと同じレベル
つまり見てる視点、見ている角度が一般人の町を見るそれとはまるで違う風景を見ているというこだ。
下水からハブが出てくるなど、町を歩くときに下水など覗くだろうか。
町を歩くとき虫などの居場所を意識して探さないと見つけられないのと同じだ。
ハブも臆病なので襲わられるかもしれない人間の目のつくところなどわざわざ通らない
ハブ捕り名人が今年捕獲したハブは120匹✖️3000円=36万
年間の最高は400匹 一日で18匹が最高とのこと
昔は一匹五千円だったものが三千円になり獲れる数も減ったと言っていた。これは山奥に行けば行くほどたくさんいるが町中での話
山奥に行くときは夜の7時ぐらいから行き頑張るときは明け方まで山を歩き廻っている。まず一般人が見ることのない、天然記念物の奄美のクロウサギも山ではよく見かけるらしく普通のウサギより耳は小さくて鳥のような鳴き声を出すらしい
ハブ捕り名人の技の一つは捕まえたメスハブをカゴに入れて歩くと、繁殖時期はメスハブは匂いが臭く、それがおそらくフェロモンで、その匂いにつられてオスがやってきて、あとからメスハブが通った道を歩くとオスハブいることがあるらしくそのオスハブを捕まえるらしい
山の中ではそのメスオスが出す臭い匂いの方向にいくとメスハブはいるらしい
ハブの攻撃範囲は身体の長さと同じくらいで、自分に危害さえ加えなければ襲ってくることはない。ハブ捕り名人はハブを長い剪定バサミをガムテープでグルグル巻きにしてハブを切らないように捕獲している。
注意しなければ行けないのは木の上にいるハブで落ちてくることがあるらしいが、狙いを定めて飛び降り人間を噛むことはできないだろうとハブ捕り名人は言っていた。
ハブ捕り名人は二回噛まれており一度は木の上にいるハブを捕まえようとして気を取られてる間に下に潜んでいたハブにガブリとやられたらしい
噛まれたら噛まれた部分を熱湯に漬けるといいらしいが本当だろうかと思った。応急処置ならそれでもいいかもしれないがやはり病院に行って血清を打ってもらうのが確実だ。
まあほとんどの人にとってはハブに遭遇することはないので役には立たない知識だとと思う。