ボンドルドとレグとの第1戦で気になったことがある。
あのときはレグの奈落シチューの匂いがするという言葉からリコがライザの封書に書かれていた「カッショウガシラ」のことに気づいてボンドルドと祈手達をコロニーに誘いこんで祈手達は始末できたがボンドルドは始末できなかった。
そしてレグが苦戦の末に勝利したがボンドルドはゾアホリックで祈手と頭をすげ替えて復活したというのが大まかな流れだと思う。
ゾアホリックでなんとかボンドルドは復活したように見えるがこの戦いが始まる前からボンドルドは展開を予想して計算し戦っていたのではないかと思えるのだ。
つまり、レグにわざと負けた。
なぜ、わざと負けたと思ったのか。
レグに岩をぶつけられて瀕死の状態のボンドルドの前にブルシュカと祈手がいつの間に現れた。
この祈手が自らの首を剥ぎとって頭に据え変えボンドルドは復活した。
この祈手がいなければボンドルドは命が危うかったと思うが一体どこからブルシュカと祈手は現れたのかというとこの描写
これはレグとの戦いがいま始まろうとしている前のシーンのものでブルシュカと祈手はボンドルドに言われて砂山に隠れて戦いを見守っていた。
そしていざボンドルドの命が危うくなったときに2人が駆けつけたというのが事の成り行きだと思う。
戦いが始まる前にボンドルドがブルシュカに言った言葉
どうかあなた自身の目と耳で確かめて下さい
この言葉こそがレグにわざとボンドルドが負けたことを物語っているように思える。
ぼくはこの記事の中でボンドルドがブルシュカを愛したのは祝福を得たいためとその理由を書いた。
レグとの戦いも祝福を得るためわざと追い込まれ生死の瀬戸際をブルシュカ見せることで試練を与えることで感情を究極的に高ぶらせてブルシュカのボンドルドに対する愛をより深くすることに成功した。
あなたはミーティとの深い精神の繋がり・・・いわば愛幕によって「アビスの祝福」のみその見に受けた唯一の成功例なのです
この言葉にナナチが「このゲス外道が」と叫んでいる。
自分達を昇降機から落としたあのときに祝福える方法を「ボンドルドは気づきやがったのか」という叫びの声なのだろう。
ボンドルドの愛し方はアビス解明に役に立つから愛してますといた感じする。
ブルシュカに愛してるように見せて自分を愛させようとした。
そして打算ではなくそれがボンドルドの「人の愛し方」なのではないかとぼくは思った。
打算的な言葉や心の声がコマの中のセリフには一つもない!
行動は打算そのものだが本人はそう思ってないのではないだろうか。
打算的な言葉や悪のセリフが散りばめられていたらここまで人気は出なかったのではないだろうか。
他のマンガの悪役と比べても見たことない
変わり者ボンドルド
何か普通の人間が割り切ることのできない捨て切ることのできない思考、それを捨て割り切っている人間の思考に思える。
歴史に名を残した偉人達も狂気的に目指すもの以外を捨てきることができた人達ではないだろうか。
ボンドルドにとっては自らをもアビス探求のため捧げたように他人もそうするのが普通のことだったのかもしれない
他人の意志を無視する恐ろしいヤツであるのは間違いないが!
そしてどこまでもポジティブでタチが悪い。
何のマンガか忘れたが命が尽きる寸前に「罠だ近ずくな」と言われるがすでに遅しパワーを取られて敵キャラをパワーアップさせてしまったようなパターンのストーリーがあったと思うのだけれど
レグとの第1戦はブルシュカを完成へと導き次の二千年に踏み入ることに必要な祝福を得るためのボンドルドの罠でわざとレグに負けたとぼくは思っている。
ナナチがボンドルドに
おめえさ 穴ばっかり除いてねえで
もう少し足元もほうがいいぜ
ナナチは自分の戦略勝ちを確信したような言葉だが「カッショウガシラ」の巣もお見通しどころかさらにその上をいっていた。
第1戦はボンドルドの戦略勝ちだったという
おや おや なんと素晴らしいストーリー展開を繰り広げていたということではないだろうか。
ふざけなッッ!なんなんだお前はッッ!レグがいいたくなるのはよくわかる。
ぼくからするとそっくりそのままレグに返したい言葉でもある。
レグなんなんだお前はッッ!